昨日、靖国神社で「櫻花の季節 御神楽の儀」が十三夜の月の下、行われました。
美しい宵の中で舞われた神楽は
「みたま慰めの舞」
香淳皇后御歌
やすらかにねむれとぞおもふ君のため いのちささげしますらをのとも
私たちの国を守るために尊い命を捧げられたますらをの皆様、どうぞやすらかにお鎮まり下さいますようにとお祈りをささげられた御歌です。
「靖国の舞」
大伴宿禰家持歌
海ゆかば水漬く屍山ゆかば草むす屍 大君の辺にこそ死なめ顧りみはせじ
防人として時代を問わず、祖国の難に殉じた偉わしき命等、その神霊をお慰めする為、振付されたものです。
「玉垣の舞」
明治天皇御製
わが國のためをつくせるひとびとの 名も武蔵野にとむる玉垣
靖国神社を御創立になられた明治天皇が、初めて神社を御親拝されたときにお詠みになられたものです。
「人長舞」
其駒揚拍子
その駒ぞや我に我に草乞ふ 草は取り飼はむ水は取り草は取り飼はむ
祭祀に供する神馬のすぐれて愛らしきをたたえるもので、御神楽終了の神送りに際して、名残り惜しみつつ舞いおさめとなります。
おごそかな舞に、日本国の平安と、世界の平和への祈りを感じました。
東京の桜は満開、どこも桜の美しいこと。
あちらこちらでお花見をする姿が見られます。
ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな(村上鬼城)