たつぷりと真水を抱きてしづもれる 昏き器を近江と言へり(河野裕子)夕闇の琵琶湖、昨年、紅葉の季節に講演を終えて歩きました。河野裕子さんの歌は母性と生命のダイナミズム、重さを歌って、静かな中に目まいがするような激しさがあります。