2013年8月23日
処暑

今日は二十四節気の一つ「処暑」です。
暦の上では暑さもひと段落する頃とは言え、まだしばらく暑い日が続きそうですね。

自民党の戦没者遺骨帰還に関する特命委員会が、今日からウラジオストクに「ソ連抑留中死亡者遺骨帰還事業(沿海地方)」の視察に行っています。残念ながら同行できませんでしたが、先生方が視察から戻られたら詳しくお話を伺いたいと思っています。

また、先日、私も加入している「硫黄島問題懇話会」において、硫黄島にある自衛隊の滑走路を移設し、ご遺骨の収集が迅速かつ確実に行われるよう、下記の通り決議を行いました。逢沢会長らと面会した安倍総理も、前向きな意向を示されたとのことです。

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          硫黄島滑走路下の遺骨収集実施について

 硫黄島は、沖縄とともに先の大戦において国内での激しい地上戦のあった
地であり、戦没者は2万人余の多くにのぼっている。同島での戦闘行為が終
わって既に68年を経過したが、ご遺骨収集はなお5割に届かないという極
めて残念な状況にある。

 現在自衛隊が使用している硫黄島の滑走路下は、ご遺骨の収集が殆ど為さ
れていない場所であり、多くのご遺骨が眠っていると考えられる。硫黄島問
題懇話会は、これまで政府に対して、同滑走路下のご遺骨の収集が迅速かつ
確実に行われるよう、関係省庁一体となっての取り組み強化を強く要望して
きたところである。

 政府においては平成23年度より滑走路下調査のための予算が確保され、
現在、ご遺骨・壕の在否確認のための調査が行われている。ご遺骨の収集及
び滑走路の移設事業は長期間にわたり多額の経費を要するものである。滑走
路を移設し、新たな滑走路をつくった上で、現滑走路下のご遺骨収集事業に
着手するには、なお多くの時間と予算が必要であり、事業着手には一省庁に
とどまらず全政府的な取り組みとしなければ実現は困難と考える。

 硫黄島のご遺骨収集事業は、最後のお一人のご遺骨が故郷へ還るまで国家
の責任として取り組んでいかなければならず、政府は、この68年間に及び、
一日も早く故郷に還ることを願っている英霊の想いと戦友・ご遺族の期待に
応え、今こそ硫黄島滑走路下のご遺骨収集及び滑走路の移設事業に着手する
ことを決断すべきである。

 なお、滑走路の移設にあたっては、渡島希望が多く寄せられている中で、
現状自衛隊機のみの渡島手段を改善すべく、将来の民間航空機の乗り入れに
対応可能な設計にするなど、様々な検討を行うようお願いする。