2013年2月12日
北朝鮮の核実験に対する党声明

北朝鮮の核実験に対する党声明

平成25年2月12日
自由民主党

本日、北朝鮮が三度目となる核実験を強行した。

わが国並びに国際社会が、北朝鮮に対し再三にわたり強く自制を求めていたにも関わらず、実験が強行されたことは、わが国の安全のみならず、広く国際社会の平和と安定に対する重大な脅威であり、断じて容認できない。

今回の北朝鮮の挑発的行為は、先般1月22日に全会一致で採択された安保理決議2087号をはじめとする一連の国連安保理決議に明確に違反するものであるとともに、日朝平壌宣言や平成17年9月の六者会合共同声明にも違反するものである。

政府は、断固たる抗議の意思を表明するとともに、米国・韓国をはじめとする関係国と緊密に連携し、かつ中国やロシアと意思疎通を図ることなどを通じて、国際世論を喚起し、安保理決議2087号に基づく制裁措置が実効あらしめられるよう努めるとともに、今回のような事態を想定して安保理決議2087号に記載された「重要な行動」が安保理において決議として具体化されるべく、外交努力を行うことを強く求める。

 また拉致問題に関し、北朝鮮が、平成20年に合意した調査のやり直しに未だ着手していないなど、具体的行動による進展がないことなども勘案しつつ、政府は、わが国独自の対北朝鮮措置の徹底を図るとともに、追加的な措置についても検討すべきである。

 今回の北朝鮮の核実験及び先般のミサイル発射の状況を踏まえ、今後とも、政府として、国家の防衛と国民の安全確保のための施策の一層の充実に万全を尽くすべきである。