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2011年7月22日
【プレスルーム】 7月22日(金) 産経新聞25面

首相側献金問題、一問一答「政治的なつきあいは控えたい」

 菅直人首相の資金管理団体が、拉致事件容疑者の長男が所属する政治団体「市民の党」の周辺団体に多額の政治献金をしていた問題は21日、拉致被害者家族の増元照明さん(55)が参院予算委員会に出席し、首相に説明を求める事態に発展した。「何を信じていいか分からない」「本当に知らなかったのか」。菅首相は「申し訳ない」などと述べたが、献金の意図や目的については依然として不明のままだ。菅首相と自民党の山谷えり子議員の主なやりとりは以下の通り。

 −−市民の党の酒井剛代表とはどのような関係か

 「私に紹介してくださる先輩があり、知り合った」

 −−拉致犯側を応援している団体に献金した責任は

 「三鷹市議選に立候補した人物についてまったく承知しておらず、私が謝るとか謝らないとかいうことにはならないと思う」

 −−なぜ寄付したか

 「当時の党役職者として、ローカルパーティーと、民主党の活動の連携・支援のために行った」

 −−よど号犯グループの田宮高麿元リーダーらも寄稿していた『新生』という機関紙に菅首相も若いころ、寄稿したりインタビューに答えたりしているが

 「多くの雑誌、新聞に投稿やインタビューを行っており、どの時期にどこへ投稿などをしたかはすべて記憶しているわけではない」

 −−市民の党などの事務担当者は今、現役の民主党国会議員秘書だが

 「自ら調べていないので、まだ確認していない」

 −−拉致問題対策本部長として、家族会の方に申し訳ないと思わないか

 「そうした(拉致実行犯と近い)関係だったとすれば申し訳ないことだと思う。ただ、そうした関係にあったと認識していない」

 その後、増元さんが参考人として発言した。増元さんの発言要旨は以下の通り。

 家族会結成は平成9年だが、それ以降、日本の闇に傷つけられて13年過ごした。赤い旗を振る人たちから、朝鮮半島に日本がしたことをどう考えるんだ、という非難の言葉を投げつけられた。家族を取り戻したいだけなのに、いまだイデオロギーで反対する人がいる。

 今回の献金問題で、横田早紀江さんは『何を信じていいか分からない』『本当に私たちの家族を取り戻してくれる政府なのか』と、吐き気がするほど具合が悪くなった。

 菅首相から拉致実行犯の北朝鮮工作員、辛光洙(シン・グァンス)容疑者の釈放嘆願書署名についておわびがあった際、過去のことは問わないと了承したがその後、拉致実行犯の息子を擁立した団体に多額の献金がされている。

 私の父は『日本を信じる』と言って死んだ。父が信じた日本は、国民の命を救出できる国だと思う。そういう国づくりをしていただきたい

 −−増元さんの話を受けていかがか

 「(拉致実行犯と深い)関係があると認識していなかったがそうしたことがあるとすれば、そうした関係の濃いところとの政治的なつきあいは控えていきたい」

 −−家族会への謝罪は

 「そういう関係があるとすれば、あったとすれば、連携などの活動をしたことについて、大変申し訳なく思っている」

産経ニュースでご覧いただけます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110721/plc11072122040019-n1.htm