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2011年8月19日
【プレスルーム】 8月19日(金) 夕刊フジ4面

鈴木棟一(政治評論家)の風雲永田町 4273
「日本の森と水源地を守れ」
 参院議員で自民党「拉致対策委員会」の事務局長、超党派の「日本の領土を守るために行動する議員連盟」会長の山谷えり子氏が18日、都内のホテルで講演した。まず民主党の代表選びについて。
 「今回の代表戦は議員だけで行われるようだが、民主党は投票権を持つ党員・サポーターに外国人も認めており、国籍を問わない。野党時代ならともかく、民主党代表は首相なのだから、どう見てもおかしい。社民、共産党は、党員は日本国籍に限る、としている」
 山谷氏は7月21日の参院予算委でこの問題を追及、菅首相は「次の代表戦までに検討する」と答弁したが「その2日前に、先送りを決めていた」という。山谷氏が言った。
 「外国人の団体、民団や朝鮮総連などが、事実上の首相選びに介入しようと思えばできる。憲法違反だという学者もいる。しかも民主党はこのルールを変えようとしない」
 そしてこう結んだ。
 「何らかの理由で、党員・サポーターに外国人を入れておきたいのだ、と見ざるをえない」
 この外国人へのけじめの無さや弱腰の姿勢が、中国、韓国、ロシアが領土問題で対日姿勢を強めていることに関係している、という。山谷氏が言った。
 「尖閣での船長釈放もあった。周辺諸国は、この民主政権の足元を見てつけ込んできた。ロシアは北方領土に中、韓の企業を誘致し、労働者を招き入れている」
 山谷氏は7月中旬に訪米し、拉致の進展についてシャボット下院議員(共和党)から次の示唆を受けた。
 「中国は日本の核武装を恐れている。日本に核保有への真剣な動きがあると見れば、中国は北に、拉致問題の解決で、必死に圧力をかけにいくだろう」
 キッシンジャー元国務長官さえ、最近は「米国の財政が持たないから、日本で核保有の議論が高まる」との趣旨を発言した、という。
 最後に領土議連会長としての思い。
 「参院比例の議員として全国を回るが、各地の森林組合から『森が外資に買われている』と聞く。日本の木も水も質が良い上に安価だ。山林や水源地の売買がこの数年で5割増し、とも言われる。
 どうすればよいか。
 「山林を外資に売ることに対する国会意志が決まっていないから、虫食い状態で買われている。売買の基準とルールを早急に決めるべきだ」