国会での活動報告詳細

2010年10月26日
【質問主意書】東シナ海ガス田「白樺」に関する質問主意書

・東シナ海ガス田「白樺」に関する質問主意書
(内閣参質176第44号)
(平成22年10月18日提出、政府答弁書10月26日)

東シナ海ガス田「白樺」に、中国の作業船が掘削作業用のドリルのような機材を運び込んでいることが自衛隊撮影の航空写真により確認されたことをうけ、次のとおり質問する。

一 外務省は中国側より「修理のための作業を行っている」と説明をうけたとされる。しかし、経済産業省は、確認された機材は掘削工具を海底に誘導するパイプの可能性が高く、さらに周囲の海面の変色も含めて掘削を示す状況証拠はそろっているとしている。政府は現在、中国が掘削を開始したと考えているのか、見解を示されたい。

(政府答弁)
一について
政府としては、中国側が掘削を行っている可能性はあると見られるが、現在、これを断定できる状況はないと考えている。


二 政府には、掘削が事実ならば、中国側の施設周辺で日本単独での試掘に踏み切ることも含めた「複数案」があるとされるが、現在の検討状況を示されたい。

(政府答弁)
二について
政府としては、引き続き、中国側に対して、東シナ海における日中間の協力についての平成二十年六月十八日の合意の速やかな実施を働きかけているところであり、今後とも日本の国益の確保を前提として適切に対処していく考えであるが、お尋ねについては、今後の日中間の協議に支障を来すおそれがあることから、お答えを差し控えたい。


三 掘削を示す証拠の写真があると承知しているが、国際社会と国民に示すためにもそれをオープンにすべきではないか。

四 本年十月八日の参議院本会議で、「白樺油ガス田プラットフォームの写真を政府が対外的に公表することは、政府の情報収集の内容等について明らかにすることになり、今後の情報収集や外交交渉等に支障を来すおそれがあることから差し控えたい」と大畠経済産業大臣から答弁があったが、これは国益のためにふさわしい答弁ではないと考える。改めて写真の公表について政府の考え方を示されたい。

(政府答弁)
三及び四について
白樺ガス田における海洋構築物の写真を政府が対外的に公表することは、政府の情報収
集の内容等について明らかにすることになり、今後の情報収集や外交交渉等に支障を来すおそれがあることから、差し控えたい。