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2011年5月10日
【質問主意書】枝野官房長官の福島視察に関する質問主意書

枝野官房長官の福島視察に関する質問主意書
(内閣参質177第133号)
(平成23年4月27日提出、政府答弁書5月10日)

 平成二十三年四月十七日、東日本大震災後初めて枝野官房長官が福島の被災地に入った。
本件に関し、以下のとおり質問する。
一 枝野官房長官は、震災後、一か月余り現地を訪れることなく、被災状況や原発事故による放射能汚染に伴う国民の避難や農作物に与える影響などについての発表を記者会見を通じて行ってきたが、現場に実際に赴いて町や住民の様子を目の当たりにした率直な感想を示されたい。

(政府答弁)
  枝野内閣官房長官によれば、平成二十三年四月十七日の福島県への訪問では、同年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震及び東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故がもたらした深刻な被害の実態、とりわけ被災者の方々の厳しい生活の状況を目の当たりにし、同発電所の事故のできる限り早期の収束と被災地域の復旧及び復興に向けて、政府に課せられた重い責務を改めて認識したとのことである。

二 枝野官房長官は、福島第一原子力発電所から半径二十キロメートル圏内の避難指示区域に当たる南相馬市において、遺体捜索現場を視察したと報道されているが、その現場には何時から何分間滞在したのか。また、どのような行程であったのか示されたい。

(政府答弁)
  お尋ねについては、南相馬警察署で汚染防護服等必要な装備を着用した後、十二時十分頃同署を出発し、南相馬市内の行方不明者捜索現場を徒歩により又は車中から視察し、十二時五十四分頃、放射線量測定等のため相双保健福祉事務所に到着した。その途中、捜索現場の責任者から捜索の状況等について直接説明を受けた。

三 二の滞在時間に関しては、七分間とも八分間とも報道されているが、そのような短時間で、遺体捜索現場の視察、さらに連日大変な作業に当たっている警察官及び関係者に激励の意を表することができたと考えているのか。

(政府答弁)
  枝野内閣官房長官によれば、困難な環境下で行方不明者の捜索という厳しい職務に精励する警察官の姿に頭の下がる思いであった、長時間の滞在によって現場の作業に支障を来さないよう比較的短時間の視察となったため、直接声を掛けることのできた方々の人数には限りはあったが、できる限りの感謝と激励の意を伝えられたのではないかと考えているところである。