メッセージ(バックナンバー)

 特別国会の開会、そして26日は陛下をお迎えしての開会式。
 初登院の喜びの顔が議場にあふれています。
 わが事務所の公設第二秘書濱田君(通称ハマちゃん)が“初登院ってどんな気持ちなのでしょう”と言いました。“そりゃあ何とも言えない気持ち。あんなに重くて厳粛な気持ちは出産して母親になった時くらいのもの。つまり、私のような者が母親になってよろしいのでしょうか。私のような者が国政に参画してよろしいのでしょうかという。神聖さをあれほど感じたことはなかった。入学、就職、結婚、などに比べると、私のような者が…という思いの深さが格段に違っていたように思う。国会を見上げて深く息を吸って神さま、み仏さま私と共にいて下さい。お教え下さいとひたすらに祈ったあの気持ちは決して忘れられない”と、私は答えました。
 今でも神さま、み仏さまと一緒でないと、とてもではありませんが何事もなし得ないほどに献身の場は大きすぎ、荒々しさは激しすぎます。
 ケネディ大統領は1961年1月20日の就任式で、人間の諸権利は国家から与えられたものではなく、神から授けられたものであるという信念について演説しました。
 the belief that the rights of man come not from the generosity of the state but from the hand of God.
 行財政改革を進め、新憲法制定へ。現在と未来にとって実りある国づくり、国なおしは、こうした政治と人権に対する視点が必要と思われます。次の衆院選挙までのしばらくの間、じっくり課題にとりくめる時間が与えられたことに感謝です。

 天皇陛下のおことば
「本日、第百六十三回国会の開会式に臨み、衆議院議員総選挙による新議員を迎え、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。ここに、国会が、国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託にこたえることを切に希望します。」
 開会式の陛下のおことばは、深い祈りの思いで清められています。議場の空気も、いつもとは全く違います。日頃より、この日のために、国会の審議のために、陛下がお祈りくださっていることを感じずにはいられません。
 陛下を国会の門の前でお見送りし、車の姿が小さくなるのを追いながら、私は毎回これからの審議はうまくいくかしらという不安を感じると同時にしっかりせにゃあの覚悟を新たにするのです。
 週末に出雲にまいりましたので、今回は出雲大社のだいこくさまを胸に抱きしめる思いで陛下をお見送りしました。
 古代の大社は50mちかくあったのではないかと言われています。皇后さまは、ご参拝なさった時“国譲(ゆづ)り祀(まつ)られましし大神の奇しき御業(みわざ)を偲びて止まず”とおうたいになられました。
 また、島崎藤村は「何という親しみやすい笑顔。だいこくさまは、どこまでも平和の神」武者小路実篤は「大国主の神は重荷を負う神さま…こつこつと重荷を背負って一足一足、全身に力を入れないと歩けない姿は美しい。自分は重荷を背負って歩くときに、あの平和な忍耐強い神―だいこくさま―を思い、勇気と慰めを得る」と出雲大社の大国主神への思いを記しています。
 日本はこれから神無月になりますが出雲は神在月、神さまがお集まりになられます。

平成17年9月26日 山谷えり子

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