メッセージ(バックナンバー)

 美しい秋の光に包まれながら、若い頃教わった詩を思い出しています。


最上のわざ        ヘルマン・ホイヴェルス



この世の最上のわざは何?

楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、

しゃべりたいけれども黙り、失望しそうなときに希望し、

従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、

人のために働くよりも、謙虚に人の世話になり、

弱って、もはや人のために役たたずとも、

親切で柔和であること。



(中略)



こうして何もできなくなれば、それを謙虚に承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。

それは祈りだ。

手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。

愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。



(略)


 年を重ねて、たくさんの行動はできなくなっても、人々の幸せを祈る存在であることはますます豊かに出来るようになります。
 神さま、み仏さまへの思いを深くし、謙虚で美しい静けさ、あたたかさにみちておられる日本の高齢者はたくさんおられます。日本は良い国。
 現在の日本の平均寿命は、女性86才(世界一位)男性79才(世界二位)です。多くの高齢者の祈りとほほ笑みにより、若者、幼子がすこやかに育つよう私も祈りたいと思います。
 先日「一〇〇歳の美しい脳」(著デヴィッド・スノウドン)という本を読みました。六七八名のアメリカ女性の脳の研究報告書ですが、アルツハイマー病を発病しても症状が現れていない脳があるのだそう。不思議に思ってその方たちの育ち方や、生き方を各方面から分析して、共通とされた項目は「小さい頃に言語環境が豊か」「前向きな人生観をもつ育ち方をした」「祈り、黙想などを信仰心がある」「地域の人々とのつながりと信頼できる人間関係がある」などであったといいます。
 幼い頃に、生きることは素晴らしいと感じ、さまざまな人から豊かな言葉かけがあり良い読書をし、祈ることの尊さ、生かされていることのもったいなさを感じることが、その人の一生を決定し、時にはアルツハイマー発症さえ追っ払うこともあるなんて。人生は神秘です。実りの秋は、人生の円熟を感じる秋でもあります。

平成17年10月21日 山谷えり子

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