メッセージ(バックナンバー)

 全閣僚出席の予算委員会がスタートしています。私は行革関連、男女共同参画、少子化問題などの担当政務官として、委員会室に出来る限り座っています。耐震偽装問題、ライブドア問題など倫理がいづこに行ってしまったのかと思う問題が日本の根っこをゆさぶっています。悪いことが出来ぬよう法の整備と、業界のルールの確立、また経済、金融面で犯罪による被害にあった方々をどうサポートしていくかという視点から、問題を整理、構築していかねばならないと感じています。
 朝食をトーマス・シーファー駐日米国大使と日米国会議員連盟メンバーとしていただきました。私は、大使にクリントイーストウッド監督、メリル・ストリープ出演で南京事件の映画が制作されると聞いているが、史実を調べて制作してほしいと申し、南京大虐殺といったことは、(第一次資料、第二次資料)どう調べても出てこないという英文レポート資料本をお手渡ししました。大使は映画制作について、今どうなっているのか自分はよく知らないが、わかりました。と、資料をしっかり受けとって下さいました。同席していた日本の国会議員たちからも良い英文資料を渡してくれて有難うと言われました。史実でない映画が作られ、日本の名誉と国益が損なわれてはいけません。
 夜、渋谷のシアター・イメージフォーラムで「ビリーブ」という映画を見ました。知的発達障がい者のスペシャルオリンピックス冬期世界大会長野2005は、皇太子殿下のご臨席をいただき、成功しましたが、そのスペシャルオリンピックスを9人の知的障がい者がカメラ、音声、機器の操作を学んで撮影していくドキュメンタリーです。ビデオや三脚の扱いから学び始めて200日間。互いに学び、ケンカし、厳しく批評し、映画を作っていく過程は、人間らしさにあふれています。そのあまりに率直なやりとりは、夏目漱石の「坊ちゃん」を読んでいるようで一人一人が粒立って魅力的なのです。小泉首相やKONISHIKIへの突撃インタビューや撮影への姿勢が何ともいえぬ味があるのです。私もほんの少しだけ映画に出ています。スペシャルオリンピックスを成功させましょうと、国会周辺を知的障がい者の人々とランニングしているシーンです。私のうしろには参議院議員で長野オリンピックメダリスト荻原健司氏も走っています。
映画館 TEL:03-5766-0114

平成18年1月27日 山谷えり子

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