メッセージ(バックナンバー)

 教育再生会議のメンバー人選などが大詰めで、連日総理とご相談、意見交換しています。教育再生は国民、親、子供たちの願いであるだけに、マスコミも注目し、メディアの人々からの取材が早朝から深夜まであります。
 子供たちは私の健康を心配し、料理を作って支えてくれます。昨夜もみそ汁、ふかしたさつまいも、炊き込みご飯、ゴーヤチャンプル、おひたし、あずきと抹茶のデザートを娘が作ってくれました。息子は掃除機ガーガー、部屋をきれいにしてくれました。感謝です。
 日曜日は中学まで過ごした福井で講演しました。
 その後地元のマスコミの取材で、小学1年から4年まで担任してくださった河原ジュン先生(89)とテレビ対談しました。「仰げば尊しわが師の思」といえば必ず胸にうかぶ先生のお顔です。
 福井に戻るたび、時間があれば先生の自宅の畑にまいります。この夏もひょうたんを畑からいただいたばかりでした。
 福井市立順化小学校時代、私たちは先生からたくさんの本を読むことをすすめられ、たくさんの作文を書いて、一人一人のお友だちが、素晴らしい考えや感じ方を持っていることを知りました。
 家族のようなあたたかさに満ちたクラスでした。先生は学校中を花でいっぱいにして下さっていました。前庭、中庭、トイレの前できれいに花を咲かせて下さいました。昭和30年代の初め、まだくみとりトイレ時代です。臭くて暗いトイレの周りまでをきれいな矢車草でとりまかせる光景に。
 ある日、私は「先生、そんなとこ誰も見ないで」と言いました。先生は「だから、きれいにすると気持ちいいね」とにっこり笑って答えられました。
 先生の上等なお心に私は自分の粗雑が火の出るほど恥ずかしく思ったあの日のことは、今も鮮やかです。夏休み中も、真っ黒になり汗をかき花に静かに水をやり続ける姿は美しく尊いものでした。
 郷里の偉人、幕末に生きた橋本左内(1834〜1859)の言葉も改めてかみしめています。15才で書いた啓発録「稚心を去る・気を振う・志を立てる・学につとめる・交友をえらぶ」を15才の時、私は日記の冒頭に記しました。
 今も福井の子供たちは、学校により、この啓発録“15の誓い”を読んでいると県知事が教えて下さいました。人はふるさとを親のようにして育ちます。ふるさとの公教育がさらに豊かなものになるよう働きたいと思いました。

 本日、本会議で、教育再生会議、スケジュールなどについて質問、答弁がありました。国民の皆さんが納得し、応援していただけるエンジンとなりたいと思います。
 「家族、地域社会の再生」について。総理は「私は、自分たちが生まれ育ち、そして慣れ親しんだ自然や家族、地域のコミュニティーに対してごく自然な形が帰属意識を実感できるような、そうした社会をつくりたいと願っています。
 そうした社会の実現に向けて政治がイニシアチブを発揮すべきことはご指摘のとおりであります」と片山幹事長の質問に対し答弁されました。

平成18年10月3日 山谷えり子

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