メッセージ(バックナンバー)
 福田内閣で、引き続き教育再生担当の総理補佐官を務めることとなりました。
 教育再生は国民の願い、内閣の重要な課題です。知育、徳育、体育の充実、信頼できる公教育の確立をしていきたいと思います。
 「ゆとり教育の見直し」で47都道府県がやっと再び教えられることになったり、歴史が縄文時代から教えられることになったり、台形の面積の求め方復活が実現しそうでホッとしています。
 読売新聞の社説(9月28日)は「そこまで子どもの学びを制限していたのか、とあきれる保護者も多いのではないか。基礎知識なしには、『もっと知りたい』という意欲や、学力向上のきっかけすら生まれて来ないだろう」と書いています。
 ここ数年間、抽象的議論ではなく、具体的に問題点を指摘してきた私にとっては、やっと具体的問題を踏まえての着実な歩みになってきたとの思いがします。
 教え、育み、力を引き出し、実りの時を迎えるには時間が必要です。稲の実りが時の歩みと共に迎えられるのと同じです。
 
 仲秋の名月の夜は、官邸は組閣の夜でした。
 わが家の子供たちは、近所の友人たちと月見団子を飾りサンマを焼いてのバーベキューお月見をしたようです。
 若い人って面白いですね。息子は私にすすきと吾亦紅(われもこう)の花束をくれました。吾亦紅は、昭和天皇がお好きでいらしたと聞いたことがございます。美しいやわらかな光の月の夜、日本の平安と世界の平和を祈りました。
 29日(土曜)は北海道で30日(日曜)は東京で教育再生についての講演です。
 全国行脚の再開です。“社会総がかりで教育再生を”と訴え、少しでも良い環境を作っていきたいと思います。
 所信表明、国会再開。長いブランク申し訳ありませんでした。与野党共に良い議論で、国の進路が決まっていくよう粉骨砕身いたします。
 
 四季のめぐりの美しさ、実りの秋に鎮守の森に喜びと感謝の声が広がっていく季節です。ふるさとからは新米も届きました。父と夫の墓参りをして報告しました。
 教育再生会議が提言した体験活動の充実、心を育てる教育の充実は、平成20年度予算から大幅増をお願いしています。
 たとえば、今後5年間で全国の全公立小学校(2万3千校)の子供たちがすべて1週間の農業宿泊体験ができるよう整備を。また今後4年間で全国の全公立中学校(1万校)で地元での職場体験ができるよう整備を。また今後3年間で全国の全公立小学校で放課後、土曜プランが実現していくよう文科省だけでなく農水省、環境省、総務省、経産省のタテ割り行政をとっぱらった予算組みを求めています。
 安倍前総理は「教育再生会議が残ってよかった」と入院中お見舞いにいかれた伊吹前文科大臣におっしゃられたということです。
 また福田総理は、教育再生は継続していかないと実りませんとおっしゃってくださっています。町村官房長官は元文部大臣として、力強い記者会見をしてくださいました。
 睦み和らぎ長い歴史を紡いできた日本。国論が二分されることなく、国の徳が高まるよう働きつとめたいと思います。
 
 本日、総理大臣所信表明で、総理は教育について
 「教育は、家庭にとって極めて関心の高い問題です。学校のみならず、家庭、地域、行政が一体となって、教育の再生に取り組んでまいります。
 信頼できる公教育を確立することが、まず必要です。授業時間の増加や教科書の充実などにより、子どもたちの学力を高めるとともに、体験活動や徳育にも力を入れ、自立と思いやりの精神を養います。先生が子どもたちと十分に向き合える時間を増やすとともに、メリハリのある教育給与体系の実現に取り組みます。」
 と演説されました。

平成19年10月1日 山谷えり子

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