メッセージ(バックナンバー)
 埼玉県の自民党女性部新春の集まりにまいりました。
 埼玉県ゆかりの三偉人といわれているのは塙保己一(1946〜1821はなわほきいち)渋沢栄一(1840〜1931)荻野吟子(1851〜1913)。
 供たちの心を育て、ふるさとを誇りに思う教員のため、道徳教材、地元のゆかりの人やエピソードの教材を作る場合、国庫補助する制度を平成21年度より創設し、麻生内閣で心を育てる教育再生のための予算をたっぷりつけてもらいました。
 そこで、会議の席で塙保己一(江戸時代に盲目の国学者として働き、「群書類従」という670冊分の記録を出版した)の人生。
 7才で失明。12才で母を亡くし、悲しみ苦しみます。しかし記憶力にすぐれ、学才に気づいた先生が学問に導き立派な学者となった人生…。三重苦のヘレンケラーが来日した時、塙保己一を「私の人生の目標、心の支え」と語った話などいたしました。
 また渋沢栄一は日本の資本主義を築いた人で、銀行、鉄道、製紙、造船など500社にものぼる企業の設立、育成をし、女子教育を熱心に説き「片手にそろばん、片手に論語」と言って金もうけだけしてはいけない、道徳心を大切にと生きた人です。
 「道徳経済合一説」の渋沢の理念は今こそ大切に思い出すべき時です。
 さらに荻野吟子は、日本の公認女医第一号で、結婚がうまくいかず、苦しみの中で勉強し、34才医師の試験に合格しました。
 女性の活動に対して埼玉県は「さいたま輝き荻野吟子賞」を設けており、詳しいこと(人生と業績、涙と奮闘)を知らない子供たちもいます。
 苦しみの中で頑張り続けたり、時代を引っ張っていく発想や実現の仕方を学ぶことはとても必要です。ご出席いただいた上田埼玉県知事にお話しすると、“埼玉県は道徳の教材も作っていこうとしています。埼玉県ゆかりの三偉人の話、大切ですね”と力強くうなづいていらっしゃいました。
 心を育て、元気に道を歩む子供たちを育てたいと願うのは、大人たちの心である、責任です。
 徳育が、地域を見つめ直すきっかけにもなり、そうした動きがスタートしていくのを見せていただくのは官邸で教育再生担当の総理補佐官を2年間つとめた私にとっては、涙が出るほどの喜びです。
 自民党の女性局長として、全国キャラバン用の女性局ののぼり旗を500本注文しました。全国キャラバン隊をお母さんの心、おばあちゃんの心でやっていきます。

平成21年2月10日 山谷えり子

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