メッセージ(バックナンバー)
 クレマチス、私の胸にキュンキュンくる立葵、しゃくなげ、しゃくやくの花ざかり。あぢさいもつぼみを日々大きく育てています。
 わが家の庭にはびわの実が色づき始めました。食べてみるとまだまだすっぱい。
 でも昨年は食べ頃をみんなカラスにもっていかれたので、今年はぬかりのないよう家族みんなで食べ頃を細かくチェックしています。
 「ハチはなぜ大量死したのか」(原題:実りなき秋)(文芸春秋)の著者のローワン・ジェイコブセンが初来日して、2006年アメリカのミツバチ大量死の背景について、大規模化した農場に遠方からトラックで運んできて受粉させたことがハチのストレスや働き過ぎにつながって大量死したのではないかと語ったニュースを見ました。
 よく働く人を“働きバチ”といいますが、人工的に効率のみを追求すると、ハチも死んでしまうのでしょうか。
 ジェイコブセンさんは“非効率”と思えるものが実はバランスをとるうえで大切として、有機的な農業も拡大すべきと語っています。
 日本のミツバチ不足は、農業も原因とされていて、日本政府はハチが自由にみつを集められるようレンゲ畑を増やす方針を出しています。
 農水省は、使わない水田や耕作放棄地の活用を支援するよう種子代や助成金も出すことにし、今審議中の補正予算案に、9億円の関連経費を計上しました。
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 小さい頃の私の幸せな思い出のひとつに、レンゲ畑で父や弟ところげ回ったことがあります。どこまでも続くやさしいピンク色、肌をくすぐるやさしいチクチク感、野の香り…。
 10年ほど前から、友人たちとひそかにレンゲ畑を広げる活動をやっていましたので、今回の農水省予算は、やっと“ヤッター”の思いです。
 レンゲは肥料の役目も果たしますし、ミツバチがみつを集めれば、私たちはおいしいレンゲのハチミツがいただけます。
 ハチがいなければ、作物は実りません。実りの風景は人の心もやさしくします。
 今回、農水省は、菜の花やヒマワリの栽培の推進にも予算をつけました。
 本来のグリーンニューディール、フラワーニューディールが、みつばちを元気にし、人を人らしく生かしてくれると思うのです。

平成21年5月17日 山谷えり子

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