| 59回目の誕生日。 |
| “暑さ、寒さも彼岸まで。あなたを産む前はまだ残暑。そして退院する時は涼しかったわ。” |
| 誕生日に母がよく言っていました。私をこの世にデビューさせてくれた母に感謝。何とかその日から５９回目を迎えられました。 |
| 父のお墓にも報告しました。 |
| 子供たちが家でそれぞれ得意の料理を作ってくれて、バースデーパーティー。 |
| 占領時代に生まれ、右肩上がりの経済成長でわが家にテレビや車が運ばれた日のことは忘れられません。 |
| プリンやコーンポタージュスープ、トーストというものを初めて食べた日のことも忘れられません。 |
| 私も友人もどろんこ道や原っぱで遊べた日々、無邪気で退屈もたっぷりあって、残酷さやずるさを持ちながらも、大人社会の悪など知らずに石けり、すもう、ゴム縄跳び、かくれんぼに夢中で過ごせた日々に感謝です。 |
| ・・・いえいえ、世界は今も美しい。 |
| 秋高気爽。秋空は高くいわし雲が流れ、澄んだ空気の風が体を撫でてくれます。黄金のような秋です。 |
| 里の秋、赤とんぼ、歌いたくなる日本の秋です。 |
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| 平成21年9月19日 山谷えり子 |
