メッセージ(バックナンバー)
 早朝、夜の犬との散歩。
  良い香りがして、ふと目を上げると金木犀。
 そんな季節になりました。
 「金木犀の香り…郵便屋さんの秋の風…金色のじゅうたんきれいだね…」小学生だった息子の声が耳元によみがえってきます。
 その息子と久々に青山にライブに行きました。
 向山恵理子さん(28)のニャティティの演奏会。ファーストCDアルバムリリース記念です。
 会場は数百人びっしり。タワーレコードで、ワールド部門トップ。総合9位という爆発的売れ行きのアフリカ音楽です。
 ニャティティは8本の弦を手ではじき、足につけた鈴でリズムをとり、歌うものでケニア、ルオ族の男性にしか許されないもの。
 学生時代にバンドを組んでいた恵理子さんは、ニャティティにほれ込み単身ケニア、ナイロビからバスと徒歩で2日かかる村で、牛の世話や薪拾いをしながら6ヶ月、師匠のもとでマラリアにかかったりの苦労をしながら習得。この時のことは「夢をつかむ法則」(角川学芸出版)にまとめ、中、高、大学生に広く読まれています。
 ライブは歌、ケニアダンス、私たち聴衆も歌詞のフレーズを教えてもらって、かけ合い、ラストは皆で踊り…もう汗びっしょり、笑顔バクハツ。会場から“ありがとう”の声が出る生命の輝きいっぱい。アフリカ、地球への感謝いっぱい、生きてるそれだけで素晴らしい!というライブとなりました。
 帰路、息子と二人“よかったねぇ、生きてる、それだけで素晴らしい!って、もっとみんな感じるべきだし、感じたいよね”と羽ばたくような足どりで帰りました。
 実は向山恵理子さんのお父さま向山洋一さんは学校の先生で、20年以上の知り合いです。
 どんな子も3分で跳び箱を飛べるようにしたり、学級崩壊のクラスも向山先生に教え方、集中力、モチベーションの高め方のコツを教われば子供たちがしゃんとするという先生の中の先生でいらっしゃいます。向山先生に立派な良い先生になるよう教えていただこうと全国から研修に集まられる先生は一万人以上。
 昔、私は向山洋一先生に「父のシンペイがよく“エリコ、望めば何でもやれるんだよ”と言っていました」と語ったことを、先生は同じ名前の娘恵理子さんにおっしゃるようになられたそうです。
 ライブでお会いした向山洋一先生は「“エリコ、望めば何でもやれるんだよ”と言った恵理子は、ケニアまで行って、今日このようなライブをするところまで来ました。やっぱり、望めば何でもやれますねぇ…途中は心配しましたけれどねぇ」と満面の笑みです。
 ケニア政府の親善大使をつとめ、ニューズウィーク(日本語版)に世界が注目する日本人100人」の一人として掲載された恵理子さん。生きる素晴らしさを日本、世界中に伝えてほしいと思います。(息子は向山洋一先生から、ライブの休憩中苦手だった跳び箱の飛び方のコツを教えてもらっていました…向山洋一先生は、どこでもいつでも愛と情熱のカリスマ先生…息子は深く納得した様子でおかしかったです。教員免許更新制を民主党政権は廃止して、先生の資格を6年に大学と大学院で取得するようにしようと言っておられますが、土俵をずらさないでほしい。するべきことは、向山先生のような良い教え方を現場の先生たちに伝えて自信をもっていただくこと、子供たちを愛するとはどういうことかを体ごと知る先生をふやすことです)

平成21年10月16日 山谷えり子

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