平成13年度活動報告

襲われた学校
朝日新聞 平成13年6月23日掲載記事
 
付属池田小 建て替え、国が明言
現在地 市「祈念公園に」
 児童らの殺傷事件があった大阪教育大学付属池田小学校の校舎について、文部科学省は22日開かれた衆院文部科学委員会で、建て替えの方針を正式に表明した。こうした動きを受け、地元の大阪府池田市は週明けにも、現在の校地を「祈念公園」とするよう小泉純一郎首相に要請したいとしている。
 この日、委員会の集中審議で岸田文雄文部科学副大臣は「予算措置など関係者の協力が必要だが、建て替えの方向で検討したい」と答弁した。
 山谷えり子代議士(民主)は「出来る限り早く建て替えるべきだと思う」と評価しながらも「遺族には子どもたちが亡くなった場所を残してほしいとの意見もあると聞いている。事件の教訓を残す方策も検討していくべきだ」と指摘した。
 一方、地元の池田市の倉田薫市長は、来週上京し、現在の校地を「祈念公園」として整備し、同小を市内の大阪教育大池田分校跡地に移転するよう求める提言書を国に出す予定だ。
 「子どもの心の傷を心配して建て替えを求める気持ちもわかるし、取り壊せば事件が忘れ去られると懸念する気持ちもわかる」と同市長。提言は相反する意見の接点をさぐるものという。
 分校は大学が大阪府柏原市へ移転統合したため、92年3月に廃校になった。同府が跡地に芸術系の府立大学を建設する構想を打ち出したが、財政難を理由に今年2月に中止を決定。市は企業や研究機関の誘致を模索していた。
催眠スプレー、伊丹市が配布…学校・保育所に
 大阪教育大付属池田小学校の児童ら殺傷事件を受け、兵庫県伊丹市は22日、市内の学校や保育所などに催眠スプレーを配ることを決めた。小中学校と養護学校、市立高校の28校に各3本、公私立の福祉施設や保育所など53ヵ所に各2本。職員室などに置き、不審者が侵入した場合に教職員らが使う。
 防犯ブザーも市内の幼稚園、小学校、養護学校、障害者施設などの全教職員(約1500人)に携帯させる。
カウンセラー、4人を派遣へ…兵庫県教委
 大阪府教育大付属池田小学校の児童らが殺傷された事件で、兵庫県教委は22日、同県内の中学・高校で活動しているスクールカウンセラー4人を同小に派遣する、と発表した。

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