2010年2月27日
バライてぃ

富山にて講演。
富山に行く飛行機の中で、池間苗さんの「与那国語辞典」を読みながら、与那国語にはまっています。

たとえば、“さっさと歩け”もいろいろな言い方があるのです。
「シーたたアイギ、ダンダンアイギ、ドゥチドゥチアイギ、とうんかとうんかアイギ」面白いでしょ?
寅年は、「トゥラントゥチ」良い人生は「イータてい」三月は「サンガチ」。

与那国語は聞けるが、喋れない人がふえているので、90才の池間苗さんがまとめた辞典は沖縄タイムス社の「出版文化賞」を受賞しました。
母親の心“アブた”の“クグル”を感じます。
与那国民俗資料館の館主もなさっている池間苗さん。
学校から帰ると与那国の裸馬に乗って遊んだことや手伝いをしたこと、台湾から船が来るとアイスクリームが食べれると港まで走ったことなど楽しそうに話してくださいました。
昭和24年1万2千人いた島の人口は、今1600人。高校がないので、15才になると石垣や沖縄に出て、子供たちはなかなか戻らない“15の旅立ち”と言われる島。

池間さん、いつまでも笑顔―“バライてぃ、バライてぃ”―で!