2010年5月15日
みんなで行こうZE!!

自民党広報局主催「みんなで行こうZE!!」ツアー。
今回はお伊勢さま。私がご案内役をつとめました。

薫風の中、これ以上ない天候に恵まれ、お伊勢さまのお参りができました。
山見れば 高く貴し
河見れば さやけく清し
水門(みなと)なす 海も広し
見渡す 島も名高し
万葉人の憧れた美しいお伊勢さま。
江戸享保の時代には
伊勢に行きたい
伊勢路がみたい
せめて一生に一度でもの「伊勢音頭」が広がりました。
そんなご先祖さまたちの心を、体と心に抱いて、みんなでお参りいたしました。

最近「絵で見る美しい日本の歴史」(講談社)をまとめられた河合真如さん(神宮司庁広報室次長)にご説明いただきました。
「お伊勢さまにお参りすると、面白くなります。面白いとは、天岩戸が開かれて、光がもどり、愁い沈んでいた神さまたちの面が白く輝いたことに由来するといわれています」古語捨遺の中に「上天初めて晴れ 衆倶(もろとも)に相見て 面皆明白(おもみなしろ)かり」と、その時のことが記されているといいます。
高杉晋作の辞世「面白きこともなき世を面白く」も、輝く未来を開きたいというこの面白きに由来するとおっしゃられる河合さん。
「三千世界の烏(からす)を殺し 主と朝寝がしてみたい」
という戯作のある高杉晋作。(この都々逸、私は大好きなのですが)実は辞世は大真面目に国思う深き思いだったのですね。
お参りしたあと、皆で顔を見合せて“わぁ、面白い”“この面白さ、家やご近所に持ち帰りましょ!”などと私、言ってしまいました。

列車の窓からは田植えのすんだばかりの美しい風景が広がっています。稲はイノチノネを縮めて“イネ”。天照大神さまが、孫の瓊々杵尊(ニニギノミコト)に稲の実る国になるよう祈り、ニニギノミコトが天降った瑞穂の国は稲の実りによって美しく豊かにつながれてきました。今年の秋も良く実りますように。
 老人(おいびと)を わかき田子らの たすけあひて いそしむすがた たふとしとみし(昭和天皇御製)
河合さんからいただいたばかりの本を読みながら、日本に生まれたこと、感謝しました。

夜、大分へ。