島根県隠岐の島。
私は「竹島領有権確立運動隠岐の島町集会」に出席するため、前日より2日間かけて2つの有人島（隠岐の島町・海士町）を回り、水若酢神社、隠岐神社を参拝しました。
竹島は隠岐の島の行政区です。
隠岐諸島は島根本島より40−80�辧�4つの有人島と180あまりの無人島からなります。
おじさんが竹島で漁をしていたという方にも会いました。
おじさんが残した竹島の地図には、どこにどんな木があり、アシカがお産をする場所、アワビがとれるスポットなど漁師らしい細かい書き込みがありました。
集会には学生400人を含む千数百人の方々がいらっしゃいました。
私がこのことの感動を申し、主権、国益を守らねばと決意を語りますと、会場から思いがけぬ大きな拍手をいただきました。
国境離島、特別離島振興法をなんとしても進めて島々を守らねばと思います。
中ノ島（海士町）は、第82代後鳥羽天皇の行在所跡があります。
鎌倉幕府倒幕を推進し、承久の乱で破れ、隠岐の島へ流され御在島19年間の後、崩御された島。島を守る思いの強さを感じます。
島根県の北、約60キロにある隠岐諸島の中ノ島海士（あま）町に配流された後鳥羽上皇は「われこそは 新島守よ 隠岐の海の 荒き波風 心して吹け」と詠まれました。上皇自ら防人、島守りとなられると魂の叫びをなさったのです。
ところで海士町の山内町長は実は財政破綻前夜の離島を立ち上がらせたことで、全国でも有名な方です。
NTTの営業マンから島に戻り、隠岐の牛を超ブランドにし、海産物の新しい冷凍術で島をまるごとブランド化。自らの給料を半分にしたところ、職員たちも自ら3割カットを申し出、安い給料で最も働く役場の人たちに、島の人々も立ち上がり、老人たちも優遇措置を返上。県外からこの5年で200人以上の若者が次々と島に定着。国境の島を守るには人口が増え、産業が振興していくことが大切と語る山内町長（72）です。
“毎朝起きると、さぁ今朝は、島のために何がやれるかなぁ”と考えると、モリモリ力が出てきて、役場と島を回るのが面白くて仕方ないんですと、自ら車のハンドルをあやつりながら話されました。
永田町で政府の対応の愚かさにうつうつとしていた私ですが、希望を吹きこみ直してくれました。
2007年度「地域づくり総務大臣表彰」で大賞に選ばれた町長です。一年間に千件近く各地の行政から“お手本にしたい”という視察があるそうです。
国境の島守りの心強い町長と島民の皆さま。
コスモスの畑、松林を走り、感謝しました。
