2010年12月14日
硫黄島

朝7:30航空自衛隊入間基地集合。
硫黄島へ。摺鉢山山頂、兵団司令部壕、遺骨収容所を回りました。私も作業しました。気温27℃壕の中は40℃以上でしょうか。
午後2:00戦没者追悼式。
激しい日米の戦いの行われた島。今も声が聞こえるようです。娘と映画を見に行きました。でも、実際の硫黄島での風、匂い、岩の感触は、また違います。
ひとつひとつ体と霊に抱いて、英霊の思いを胸に平和建設に進ませて下さいと祈りました。国を思い家族思いであった一人一人の尊さ、言葉で表現しきれいない重さです。
栗林忠道大将の戦いの最後の電文は

一、戦局ハ最後ノ関頭ニ直面セリ
二、兵團ハ本十七日夜總攻撃ヲ決行シ敵ヲ撃摧セントトス
三、各部隊ハ本夜正子ヲ期シ各當面ノ敵ヲ攻撃最後ノ一兵トナルモ飽ク迄決死敢闘スベシ大君(三語不明)テ顧ミルヲ許サズ
四、予ハ常ニ諸子ヲ先頭ニ在リ

また、その最後には三首の歌が書き添えられていたそうです。

・国の為 重き努を果し得で 矢弾盡き果 散るぞ悲しき
・仇討ちで野邊には朽ちじ吾は又 七度生まれ 矛を 執らむぞ
・醜草の島に蔓る其の時の 皇國の行手 一途に思ふ

総理ご出席のもと、遺族代表として、栗林大将の孫である新藤義孝衆議院議員が追悼の言葉を読まれ、鎮魂の思いあふれる追悼式でした。
来年度の予算で、より早くご遺骨帰還していただけるよう超党派で活動していきます。

御製
硫黄島二首
精根を込め戦ひし人未(いま)だ地下に眠りて島は悲しき
戦火(いくさび)に焼かれし島に五十年(いそとせ)も主なき蓖麻(ひま)は生ひ茂りゐぬ

皇后陛下御歌
慰霊地は今安らかに水をたたふ如何(いか)ばかり君ら水を欲りけむ

平成6年、天皇皇后両陛下が慰霊のため硫黄島をご訪問された際にお詠みになられました。