2011年5月15日
雨ニモマケズ

盛岡で佛所護念会教団の皆さまとお話。
宮古や陸前高田からもバスで2〜3時間もかけてお集まりでした。

家を避難所として提供されている方、家族をなくされた方、一日も早く仕事をして街をよみがえらせたいとされる方。
がんばりましょう、と涙をこらえながら、互いの話を聞きました。

盛岡の農学校で学んだ宮沢賢治。
死の前の日まで農家の方の相談を受けておられました。
「雨ニモマケズ・・・」の話は、今インターネットで広がり、日本だけでなく世界中でチャリティーや祈りのあとに読まれているそうです。
最近も、ワシントンの大聖堂でも、シンガポールのシンポジウムでも読まれたと聞きました。
「みんなにでくのぼうとよばれ・・・」どう訳しているのでしょう。

花巻にある宮沢賢治のお墓にお墓まいり。
そのことをご報告しました。

また、賢治記念館で、手帳に書き付けられた「雨ニモマケズ・・・」の自筆の詩をしっかり目に焼きつけました。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」のあとに

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩

と書いてありました。

多くの人は「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」の二行しか知らないかも知れません。
全部の詩を知る人は少ないかと思います。
そして、詩のあとに、「南無無辺行菩薩・・・」と続くこと。
どれだけの人がご存知でしょう。