2011年5月24日
学校をつくる議員の会

アジアの子どもたちに学校をつくる議員の会
ベトナム・フートューCともだち小学校の贈呈式の報告がありました。

【フートューC小学校開校式 生徒代表スピーチ】
「みなさんこんにちは。
このようなすばらしい学校で勉強することができとても嬉しいです。日本のみなさんありがとうございます。みなさんの気持ちを裏切らないようがんばって勉強します。
2011年3月の半ば、日本の東北地方のみなさんが地震と津波の被害にあったことをテレビで知りました。被災地のみなさんに心よりお見舞いを申し上げます。
校長先生の呼びかけで、私たちは一生懸命被災地の生徒への支援募金に参加しました。朝食を抜いたり、休み時間に食べるお菓子を我慢して、私たちは被災地のみなさんのためにお金を集めました。学校の生徒を代表し、みなさんの悲しみを分かち、皆さんが一日も早く学校に行けるよう願っています。
テレビで日本の被災地の様子をニュースで見て、多くのことを学びました。それは規律正しさ、困難に打ち勝つ精神、優しさ、自己犠牲です。9歳の生徒がこのような大変な時にとった行動は、私たちが立派な大人になるための教訓になりました。
彼は地震の時に体育の時間で校庭にいたそうです。子供たちは先生の誘導でバルコニーに避難しました。彼のお父さんは近くで仕事をしていたので、学校に車で迎えにやってきたそうです。その時津波におそわれて、彼は眼下でお父さんの車が津波に飲み込まれていくのを目撃してしまいました。
知り合いの人がかわいそうに思って、その9歳の子に食べ物の袋をあげました。その子は小さい袋を受け取り、その袋を「食糧配給箱」の中に入れて、自分はまた食糧配給を待つ人の列に戻ったそうです。小さい袋を渡した知り合いの人が「せっかくあげたのに、どうして食糧配給箱に入れたの?」と聞いたら、「自分よりもっとお腹がすいている人がいるから、平等に分けてもらえるように(食糧配給箱の中にいれた)」と答えたそうです。
その話を聞いて、私はとても感動しました。9歳、小学校3年生という男の子が最も困難なときに人として立派なことをするということを私たちにおしえてくれました。私にとって自己犠牲の精神という、とても感動的な教訓です。9歳の男の子が「忍耐」や「人のために犠牲になること」を受け入れる、そのような民族は偉大なる民族に違いありません。この募金箱を先生たちに託して日本の被災地の皆さんに送りたいと思います。
ご来賓のみなさま、先生方、そして生徒のみなさんの健康をお祈りしています。」

子どもたちの想いが込められたベトナム紙幣
ベトナム、ラオス、日本の子どもたちからのメッセージが綴られた鯉のぼり
(私もひとことメッセージを書き添えました。)