2011年7月20日
訪米のご報告

「家族会」「救う会」「拉致議連」のメンバーとワシントンで国務省、米国国会議員、安全保障、拉致問題担当のシンクタンク関係者に会い、拉致問題の説明、意見交換を行いました。
東祥三内閣府副大臣もご一緒でした。
アメリカは今、北朝鮮への食糧支援を一部の関係者が考えていると言われています。そうした状況では六者会合を開いても全く日本のためになりません。
家族会の飯塚代表、増元事務局長、救う会の島田先生、拉致議連の平沼会長、松原仁事務局長、そして私は副会長として何度も訪米しているので、思いは伝えられたと考えます。
面談、意見交換した人々は次の通りです。

7月11日(月)
13:30 マイケル・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)部長
15:00 シャボット下院議員
     北朝鮮が核開発を続ける限り食糧援助してはならない。
     「拉致解決へ核武装論議必要」

国務省では明確な支持は得られなかったが
16:00 キャンベル国務次官補
     食糧支援をするかどうかはまだ決めていない。検討項目を精査している。

7月12日(火)
9:30  キング北朝鮮人権特使、ハート六者会合特使
     北朝鮮は難しい、残酷な国。平壌で意見交換してきたばかり。
10:45 バーンズ次期国務副長官
     援助を必要としている北朝鮮の人々に食糧が本当に届くか懸念している。
14:15 グレイザー財務次官補
     金融制裁について。
15:15 ウェブ上院議員
     食糧支援しても、ぜいたく品、破壊兵器作りに使われると考える。
16:15 ラムズフェルド元国防長官
     食糧支援は機能しないと考える。
17:30 ジョンストン国防省東アジア部長
     北朝鮮が挑発的行為せぬよう考えていく。
19:00 北朝鮮人権委員会のメンバー、元CIA職員との意見交換
     アメリカ人(ユタ州出身)が拉致された疑いあり、現在調査中。

7月13日(水)
9:00  デリオン元国防副長官
     弾道ミサイル開発は射程距離を考えると挑発的。
11:00 イノウエ上院議員
     日本の国会の拉致関係の資料の詳細を求められ、アドバイスを受ける。
15:30 ロス=レイティネン下院議員・下院外交委員長
     4月に米国の国会に「北朝鮮制裁・外交不承認法案」を提出、この法案の内容は日本人拉致問題などが解決されなければ米国は北朝鮮と外交関係樹立を認めないとするもの。
16:30 ローラバッカー下院議員(レーガン元大統領のスピーチライターだった方)
     食糧支援は金正日体制支援になるので反対。米国の現政権はヤクザ軍団とゲームをするようで愚かだと考える。

また、今回の行動でのアメリカ国内のマスコミの関心も高く、TVインタビューを2回、通信社取材を1回、記者会見を1回開きました。
日本国内でも多数放映されたようで励ましを受けています。
明日、7月21日9時43分よりNHKTV中継入り、参議院予算委員会で訪米の報告、菅総理の拉致実行犯を支援する団体への献金問題を質問する予定です。