2011年9月4日
9/4緊急国民集会

平成20年8月に北朝鮮は、制裁緩和を求め、拉致被害者の「調査やり直し」を約束したにもかかわらず、9月4日突然この約束を反故にしました。 調査やり直しの履行を強く迫るため、星稜会館で国民集会が開催されました。(秘書代理出席)

決議文
■緊急国民集会 決 議

わが国は平成18年以降、北朝鮮に対しさまざまな制裁をかけてきた。米国も同じ時
期、金融制裁を発動した。慌てた北朝鮮は平成20年8月、人的往来規制やチャーター便
の乗り入れ禁止などの制裁緩和を求め、拉致被害者の「調査やり直し」を約束した。
ところが、約1か月後の9月4日、突然この約束を反故にした。

 表向きの理由は日本の首相交代だったが、ライス国務長官とヒル国務次官補が功を
焦って北の術中にはまり、金融制裁解除とテロ支援国指定解除に走ったことが背後に
あった。

 それから3年経ち、米国でもライス・ヒル外交は誤りだったとの認識が定着した。3
年前は制裁に加わっていなかった韓国も、天安艦爆沈と延坪島砲撃を理由に厳しい制
裁を実施している。その結果、北朝鮮では国家予算とは別枠の金正日の統治資金が枯
渇しはじめ上層部への配給も満足にできず、社会不安が高まってきた。制裁は確実に
金正日政権を追い込みつつある。


北朝鮮が「調査やり直し」の約束を一方的に反故にしてから本日9月4日で満3年になる。
私たちの強い怒りの声を受けて、今年6月の拉致問題対策本部会合で当時の菅直人首相
は、「9月を過ぎても約束を履行しないなら追加制裁を検討せよ」と指示した。けれど
も菅首相はそれを実現することなく退任しただけでなく、私たちが反対している朝鮮
学校への支援手続き再開を退任前日にどさくさまぎれに決めるという許し難い行為に
出た。

 新しい野田佳彦政権が発足した今こそ、全被害者を取り戻すというわが国の強い意
思を発信する良い機会だ。私たちは政府に次のことを強く求める。9月末までに以下の
要求が実現しない場合、座り込みも辞さない姿勢で被害者救出のために闘う覚悟であ
る。

1. 野田佳彦新首相は、北朝鮮に対しすべての拉致被害者をすぐに返せ、という強
いメッセージを自らの言葉で発信せよ。
2. 北朝鮮が「調査やり直し」約束を反故にして3年が過ぎたことを理由に、すべて
の在日朝鮮人と日本人の北朝鮮往来禁止や、対北朝鮮送金の禁止などの全面制裁を発
動せよ。
3. 朝鮮高校への無償化適用手続きを、拉致問題を理由に停止せよ。

平成23年9月4日

「政府は北朝鮮に『調査やり直し』約束の履行を強く迫れ!9/4緊急国民集会」参加者一同