2012年4月10日
水を守る

自民党内閣部会「水循環基本法案」について
私は司会をしました。

今、外国資本よる水源地の取得と良質な水の確保の問題がクローズアップされています。
そこで「水循環基本法案」の基本理念を定め、内閣に水循環政策本部を設置を進めていきます。

「水循環基本法案」の基本理念とは

1,水循環の重要性
水については、水循環の過程において、地球上の生命を育み、国民生活及び産業活動に重要な役割を果たしていることに鑑み、健全な水循環の維持又は回復のための取組が積極的に推進されなければならないこと

2,水の公共性
水が国民共有の貴重な財産であり、公共性の高いものであることに鑑み、水については、その適正な利用が行われるとともに、全ての国民がその恵沢を将来にわたって享受できることが確保されなければならないこと

3,健全な水循環への配慮
水の利用に当たっては、水循環に及ぼす影響が回避され又は最小となり、健全な水循環が維持されるよう配慮されなければならないこと

4,流域の総合的管理
水は、水循環の過程において生じた事象がその後の過程においても影響を及ぼすものであることに鑑み、流域に係る水循環について、流域として総合的かつ一体的に管理されなければならないこと

5,水循環に関する国際的協調
健全な水循環の維持又は回復が人類共通の課題であることに鑑み、水循環に関する取組の推進は、国際的協調の下に行われなければならないこと

水の公共性について「国民共有の貴重な財産」と記したことは大きな意義があり、この基本法をもとに個別法をさらに改正・立法していき、水を守る体制が充実すると考えます。
内閣部会として了承しました。
出席関係省は、衆議院法制局、内閣官房、内閣府、総務省、法務省、外務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、タテ割をこえて水を守り抜かねばなりません。