まだまだ昼間は残暑ですが、国会前のいちょう並木周辺にはぎんなんが落ちるようになりました。
袋を手にひとつひとつ、拾っていらっしゃる方々を見かけます。
煮てもよし、焼いてもよしの秋の味覚です。
夜には虫の声。
「里の秋」を私はそっと歌います。
里の秋
作詞:斎藤信夫 作曲:海沼 實
「静かな静かな 里の秋
お背戸(せど)に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨(よがも)の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子(やし)の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ 父さんよ御無事でと
今夜も 母さんと 祈ります」
昭和20年の歌です。