2012年11月12日
新山神社

仙台より車で2時間、石巻市雄勝地区の新山神社に参拝してきました。

東日本大震災で被災した神社は、岩手・宮城・福島の3県で社殿209棟が流失、全半壊。
この10月より神社本庁の支援により伊勢神宮の宮域林のヒノキによって再建が始まり、新山神社がその第一号です。
小田道雄宮司(80)は「地域の人にまた集ってほしい。心の拠り所ができました。」と現在もほとんどの人が仮設住宅の生活に希望の光をかかげます。
社殿は広さ6畳ながら、伊勢のヒノキの香がいっぱいで、有難さの極みです。

これから続々と12社が再建予定。
新年の初詣、そして成人の日と、にぎわうことを願っています。

私の支援者が作ってくださっている花畑も見えました。胸がいっぱいになりました。

74人が亡くなった大川小学校を訪ね、献花。

続いて再び車を走らせ南三陸町へ。

上山八幡宮の若夫婦にお会いしました。
奥さんのまゆみさんは5才になる息子さんと過ごした地震の時の思いを「つなみのえほん」にし、これは紙芝居にもなってテレビでも放送されました。
小高い山の神社なのに津波はすぐそばまでやってきました。
防災対策庁舎で生命の最期まで町の人に避難を呼びかけ続けた遠藤未希さんの庁舎は神社の眼下で、波にのまれる直前まで声を聞き続け、山へ山へと避難して助かったということです。
息子のゆうすけくんは「おかあさん、ゆうすけにはこわれたふるさとがあるんだよ」とつぶやいたと言います。
小さな胸に刻まれたふるさとを思い、畏れをもって生きることを伝えたいと言いました。

これから神社に椿の木をいっぱい植えていきたい。また見に来てくださいね、と言われ、うなづきながら涙が出そうになりました。