平成15年度活動報告

第108回IPU会議に報告責任者として山谷えり子が出席
平成15年4月2日〜15日
 
 IPU(Inter-Parliamentary Conference Union=列国議会同盟 1889年設立)でチリに行ってきました。
 117カ国が参加し、総計600名の国会議員が集まり議論し、勉強になりました。日本が提出した「大量破壊兵器である核兵器、化学兵器及び生物兵器並びにミサイルの不拡散の重要性―テロリストによるこれら兵器の使用の防止を含むー」(IMPORTANCE OF THE NON-PROLIFERATION OF NUCLEAR, CHEMICAL AND BIOLOGICAL WEAPONS OF MASS DESTRUCTION AND OF MISSILES, INCLUDING THE PREVENTION OF THEIR USE BY TERRORISTS)が採決の結果議題として選ばれ、私が起草委員となって10カ国の代表と作業し、総会で報告しました。
 日本が提出したものが議題となり総会報告者として日本人が登壇したのは、1910年に日本が加盟してからはじめてのことだそうです。
 作業の過程では、北朝鮮問題を訴えつづけ世界の国会議員に現状を知ってもらうべく務めました。
 
〔第108回IPU会議について−日本国会代表団の活動概要報告−から抜粋〕
* 第108回IPU会議について−日本国会代表団の活動概要報告
平成15年4月12日於:サンティアゴ
会議の概要
 第108回IPU会議(関連会合を含む)は、平成15年4月5日(土)から12日(土)まで、チリのサンティアゴにおいて開催された。6日の開会式はIPU会議会場の「ディエゴ・ポルタレス・コンベンション・センター(サンティアゴ会議センター)」において、リカルド・エスコバール大統領臨席のもと行われた。参加国は117カ国(全加盟国数145カ国)、参加者数は議員約600名であった。北朝鮮とイラクは欠席した。
 今次会議においては、日本提出の追加議題案「大量破壊兵器である核兵器、化学兵器及び生物兵器並びにミサイルの不拡散の重要性―テロリストによるこれら兵器の使用の防止を含むー」が追加議題として選択された後、コンセンサスで決議案が採択されたこと、ASEAN+3地域会合で我が国の瓦団長が議長を務めたこと、上川議員が女性議員会議の報告員を務めたこと、山谷えり子議員が追加議題委員会及び本会議での報告員を務めたことをはじめ、日本代表議員の委員会、パネルディスカッション等での活躍が顕著であり、日本が国際的にアピールされた意義のある会議であったと思われる。
本会議(追加議題の選択)(4月7日)
 イタリアが追加議題案「薬物密輸との闘いの一層の強化」を取下げたため、日本議員団とハンガリー議員団の共同提案の「大量破壊兵器である核兵器、化学兵器及び生物兵器並びにミサイルの不拡散の重要性―テロリストによるこれら兵器の使用の防止を含むー」とイラン議員段提出の「平和のための国際的連携を支持する議会人の呼びかけ」の一騎打ちとなった。宮路和明議員は大量破壊兵器の破棄に関する国連安保理決議への12年間にわたるイラクの造反、北朝鮮により核開発計画及び核兵器不拡散条約(NPT)からの脱退表明はいずれも深刻な脅威であること等を訴え、日本案への支持を訴える演説を行った。投票の結果、日本・ハンガリー案に賛成776、イラン案に賛成763で前者が追加議題として決定された。なお、投票直前まで、イランが日本・ハンガリー案との一本化を執拗に求めてきたが、我が法案への広く強い指示が確認されていたこと、イラン案は趣旨が全く異なることから、我が方はこれに応じなかったものである。
起草委員会〔追加議題〕(4月10日)
 山谷えり子議員が委員会と本会議への報告委員に選出された。 各国からの種々の意見が出された中、我が方の多大な貢献により、追加議題の決議案が作成された。
政治、安全保障及び軍縮委員会(追加議題委員会)(採択)(4月11日)
 上記17の起草委員会作成の決議案が報告者である山谷えり子議員から報告され、特に異議なく採択された。
本会議(各委員会の報告、決議の採択、規約改正の採択、会議の閉会)(4月11日)
 政治、安全保障及び軍縮委員会(追加議題委員会)で採択された日本議員団・ハンガリー議員団共同提案の「大量破壊兵器である核兵器、化学兵器及び生物兵器並びにミサイルの不拡散の重要性―テロリストによるこれら兵器の使用の防止を含むー」が、山谷えり子議員の報告の後、コンセンサスで採択された。
その他の会合
 瓦団長が下に(1)から(6)までの会合を行う等、日本代表団は各国代表団との意見交換を積極的に行った。また、本件本会議の議長でもあるサルディブァルチリ上院議長、パエス評議会議長への表敬を行い、チリ大統領主催のレセプションに出席した。
 4月11日の小川大使主催のレセプションは、チリの上下両院議長が遅くまで出席した他、多数の代表団が参加し、盛況であった。
(1) ハンガリー議員団との会談
(2) 韓国議員団との会談(昼食時)
(3) 英国議員団との会談
(4) ロシア議員団との会談
(5) イタリア議員団との会談
(6) 瓦団長主催ASEAN代表団長との昼食会
(7) 日本代表女性議員主催アセアン+3各国女性議員との昼食会
(8) ドイツ議員団との昼食会
 
*〔参議院HPから〕
IPU(Inter-parliamentary Conference Union=列国議会同盟)http://www.ipu.org/
概要:
 1889年に設立された世界の議会による国際組織。各国の議員の対話の中心として、世界の平和と協力及び議会制民主主義の確立のために活動している。現在140カ国が加盟。年2回の定例会議のほか、IPU主催(共催)の地域・特別会議、シンポジウム等を開催 している。また、国連との協力関係の強化にも力を入れている。
開催時期:春・秋 、年2回    開催地:加盟国持ち回り。

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山谷えり子事務所
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