メッセージ(バックナンバー)
 桜の咲く中、東京、和歌山、東京と週末は、講演に走り回りました。
 和歌山は、先日官邸でお会いしたトルコの国会議員たちが「エルトゥールル号」遭難の地串本まで足を運ばれました。
 エルトゥールル号遭難とは、ご存知の方もおいでかと思いますが、1890年の9月16日当時和歌山沖で遭難したトルコの人々を村の人々が裸で体をあたためたり、非常食用のにわとりを殺してまで69名の生命を助けたことです。
 これには後日談があります。95年後の1985年3月イラン・イラク戦争の時、テヘラン空港から脱出できずにパニックとなっていた215邦人の救出をトルコ航空がしてくださったことです。
 和歌山の皆さまと、今も続くこうした交流をもっと広く伝えていきたいと話しました。
 また、東京では、赤ちゃんとお母さんのあたたかい関係を作る「ほっとスポット」活動を25年間も全国のあちこちで続けていらっしゃる皆さんとお話ししました。(作家・遠藤周作さんの奥さま遠藤順子さんがリーダーシップをとっておられます)
 お母さんが、母であることを楽しみ、喜び、誇りをもてる社会づくりのために、現代では、意識的な場所づくりが必要とされています。素敵なお話をされていましたので、ちょっと紹介。

 人間の大脳は胎児期から満2歳に急速に発達し、胎児の脳は、全身に必要な酸素の5割を消費します。
お母さんの呼吸は「あ、い、う、え、お」で酸素補給は十分です。愛して、慈しんで、うれしく、エンジョイして、おおらかにいたしましょう。
 赤ちゃんは、するするするりっと生まれてきますよ。
 「か、き、く、け、こ」悲しい、きつい、苦しい、険しい、困難では酸素不足でアップ、アップ。
 これ、妊婦さんだけのことではありません。お母さんみんなのヒントです。

 プレゼントカードというのも配っています。

しんらいのプレゼント
かみさまを
しんらい しよう
どんなときも
しんらい しよう
おとうさん おかあさんを
しんらい しよう
うたがうのではなく
しんらい しよう
しんらい すれば
きぼうが うまれてくる
これが
しんらいの プレゼント

 私の尊敬する助産師・賀久はつさんのお声もあります。

 「早寝早起き朝ご飯」、これは私達人類が、本当に長い長い年月、電気のない暮らしをしてきているんですね。太陽と共に活動し、夕日と共に休息をするという、そういう地球のリズムに添って、私共の身体のリズムができているはずなんです。
それが最近、夜型になりましたね。世界中で8時以降に起きている子は日本の子だけだと言われますが、私のほっと・スポットでも「8時までにお子さん寝かせましょうね」と言って、一生懸命努力してそれができた方は、みんな同じ答えが出て来られます。子供がよく遊び、よく食べて、母のイライラが減ったと言います。
簡単なことですが、学校へ行っても、「早寝早起き朝ご飯」をした子は、平均点十六点高いんです。どこのクラスでも、成績上位の者は全部これができているんです。皆さんのほっと・スポットの会場でも是非これを広めて頂きたいと思います。
 そして「笑顔で挨拶お手伝い」ですね。色んな季節の行事、家族と共にやることで、先祖からの流れを知る。そして人様に優しさを差し出せる。そして、外で元気に遊ぶこと。これで道徳観の高い人間に育つのです。

 ふるさとの心、母の心で、人は人らしく育ちます。
 多摩川の川べり、桜の花の下を歩いていると、ご先祖さまたちのやわらかい声に包まれ守られるような気がします。
 “花より団子”と言う言葉がありますが、花の下で、おいしいものをゆっくりといただきながら、ご先祖さまたちの応援の声をゆっくりとゆっくりと体にしみこませる知恵が“花より団子”という行為になってきたような気がします。

平成20年3月31日 山谷えり子

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