メッセージ(バックナンバー)
 民主党が方針を変化させ、やっと国会が少しづつ動き始めた感があります。
 自民党に3月11日から26日まで15日間の宇宙での仕事を終えられて帰朝された土井隆雄宇宙飛行士がいらっしゃり仕事内容をお聞きしました。
 船外活動、船内保管室設置、起動のリアルなお話を通じ、一般人の宇宙旅行も近くなってきていることや、宇宙での実験によるライフサイエンス系の発見なども進んでいくことが感じられました。
 幼い頃、弟が宇宙飛行士になりたいと言っていたのを、そばで“夢物語を言っている”と大人ぶってからかっていた自分の不明を恥じています。
 父は、“宇宙飛行士は男らしいいい仕事だよ”と弟をあたたかく見ていましたっけ。ちなみに土井さんが乗られたSTS-123の船長は金髪の笑顔のやさしい女性のペギン・ウィットソンさんで、以前は約5ヶ月間も滞在なさったベテラン司令官です。
 土井さんが宇宙に関係する仕事をしてみたいと思われたのは中学時代。
 「小さい頃から自然に親しむ体験が出来たことが幸せだったと思う。小さい頃はゲームなどバーチャルなものはあまりよくない。魚つり、昆虫採集などを通して生命の素晴らしさを私が学んだように大人は、子供たちにそんな体験を与えるよう配慮してあげてほしいと思う。」と言われたことが印象に残りました。
 宇宙基本法についての議論も進んでいます。骨子は、宇宙の平和利用、国民生活の向上、産業の振興、人類社会の発展、国際競争力等の推進、環境への配慮などを基本理念とし、基本的施策をうたったものです。
 
 また、教育振興基本計画が今月中の閣議決定が予定されている中、数値目標や具体的記述をふやしていくための議論を与党の教育再生の検討会でいたしました。
 60年ぶりの教育基本法改正を受け、子供たちのため良きことを教育現場に生かすためにも財源の確保とタイムスケジュールをしっかり計画しなければなりません。
 
 江戸時代の学者佐藤一斎(佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山ら3000人が門弟となり、吉田松陰や西郷隆盛などにも影響を与えたといわれる)の「言志四録」の中に「月を看るは、清気を観るなり。円欠晴翳(えんけつせいえい)の間に在らず。花を看るは、生意を観るなり。紅紫香臭(こうしこうしゆう)の外に在す」という一節があります。
 月を見る時は清らかな気を見なさい。まるいとか、欠けているとか、明るいとか、暗いとかの外見にとらわれてはいけない。花を見る時は、生き生きした感じ、勢いに注意なさい。色や香りばかりにとらわれては本当の花の命を見たことにならないというものです
 教育振興基本計画には、本質をつかまえ、勢いを盛りこむことが大切です。
 
 「生誕100年 東山魁夷展」(東京国立近代美術館で開催中。5月18日まで)が9日、入場者20万人を越えたそうです。
 私も足を運びましたが、満員で、驚きました。日本は文化大国。層の厚さに励まされました。
 「緑響く」や夜桜と月、唐招提寺のふすま絵など、息をのむ美しさで、今も、私の体の中に、たっぷりとその緑や月の光や海の音をいただいたまま。うっとりとしています。
 母や娘たち、上京している知人たちに、すすめているところです。
 西洋絵画も良いですが、日本の空気感、やわらかさ、雄大な力の表現の日本の絵画は格別です。

平成20年5月9日 山谷えり子

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