メッセージ(バックナンバー)
 発売された月刊文藝春秋6月号を読んでいましたら「クマのプーさん」の翻訳や「ノンちゃん雲に乗る」等の童話作家として戦後の児童文学に大きな存在を残し4月2日に101才で亡くなられた石井桃子さんの思い出を共同通信社顧問の犬養康彦さん(犬養総理の孫)が書いておられました。
 その中に、5・15事件の翌年の昭和8年のクリスマスに、犬養さんのお父さまの友人でいらした西園寺公一さん(政治家、西園寺公望の孫)が犬養さんに一冊の英文のピンクの本を贈ったことが記されています。
 本には「康彦君/1933 メマス 公一/パパカ ママカ ミッチャンニ ヨンデオイタダキナサイ」と青い色鉛筆で書いてあったとあります。
 “ヨンデオイタダキナサイ”…なんと美しい言葉でしょう。すこやかに子供が成長することを願ってやまない心があふれています。
 明治時代、日本にやってきた外国人たちは、日本の大人たちが、子供たちを愛し、子供たちがその愛をいっぱいに受けてすこやかに賢く育つ姿に感動し、“ここは子供たちの楽園”と感嘆したといいます。
 5月のバラの咲く季節。子供たちが、ていねいにあたたかく、教育的配慮をもって、育っていくことが出来ますように。
 そして、雨の中、あぢさいの花も咲く準備をはじめています。

こころをなににたとへん こころはあぢさゐの花 ももいろに咲く日はあれど うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて(萩原朔太郎)

 小学生時代好きな詩でした。小学生でもこんな詩が好きだった、いえ小学生だからこそ、やわらかな心でこの詩が理解されたのでしょうか。
 本日は、マスコミ各社との懇談、本会議、放課後子どもプランの状況、後期高齢者医療制度、日本のあるべき救急医療体制を考える会、与党教育再生検討会、専修学校の振興に関する検討会などがありました。

平成20年5月14日 山谷えり子

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