メッセージ(バックナンバー)
 拉致問題を置き去りにさせず、交渉力を強める動きを自民党青年局が全国展開しています。私もこの土・日曜日にかけて、東京、茨城、神奈川で訴えました。
 一昨年の4月、横田早紀江さんが米国議会での公聴会証言とブッシュ大統領との面談のため渡米した時、内閣府拉致担当の政務官として早紀江さんのおそばで共に行動しました。
 最近のニュースでの早紀江さんのご表情を見ながら、心中をお察しし、最善をつくしていきたいと思います。
 
 6月28日は、沖縄戦時中、沖縄最後の官選知事として沖縄に死を覚悟して赴任し、県民のために最後まで働いた第27代沖縄県知事島田叡(あきら)氏の母校の同窓会による顕彰碑の除幕式が平和記念公園内で行われました。
 兵庫県出身の島田知事の母校の兵庫高校卒業生、そして卒業生でもある沖縄県護国神社宮司の伊藤陽夫さんが建立に走り回られたと聞いています。
 島田知事が沖縄県知事の内示を受けたのは昭和20年1月。
 「誰かが、どうしても行かなならんとあれば、言われた俺が断るわけにはいかん」「私が断ると誰かが行かなければならなくなる。私は死にたくないので、代わりに君行って死んでくれなんて言えないじゃないか」と潔く話し、壮行会の芳名録に「断 昭和二十年一月七日 島田叡」と記し、沖縄に赴任されたといいます。
 司馬遷の「断じて敢行すれば鬼神も之を避く」の史記の中にある言葉を胸に、沖縄では、自ら台湾に渡って食糧を調達したり、県民の疎開や避難を指導され、県庁が洞窟から洞窟へと移って追いつめられていく中でも、県民のことを思い善政をなされたといいます。
 遺徳を偲ぶ沖縄県民と兵庫県の絆は、今も、尊い先人たちの姿を胸に平和を祈り、深くつながり続けているのです。

平成20年6月30日 山谷えり子

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